強い会社をつくる会計の教科書
”自社の余命がわかりますか?”
ユニクロの監査役の他、をされて来られた安本隆晴さんが、経営に役立つ会計思考のキモを、ご自身の経験に基づかれて記されています。私のようなにわか会計人には真似できない、現実社会で成果を出されてきたメソッドが盛りだくさんです。…なんだか悲しくなってきましたが笑
まだまだ、きっと永遠に未熟な私は、素晴らしい先人のお力を拝借しながら、進むしかないわけですね!
あ、書籍に関しては一部の概要程度の説明に留めますので、ご興味があれば是非ご購入ください。書籍は全部読んで始めて著者の気持ちや考えがわかるものだと思います。
今回ご紹介するケースは、創業以来初めて営業赤字に陥った2002年3月期の東レ(単体)の復活劇です。仕掛け人は東レの前田名誉会長です。当時、すでに前線を引かれ当社の会長となっておられましたが、上記より2年間限定でCEOに復帰され業績改善に手を尽くされました。
前田さんは当時決算前に財務・経理部門の役員に「このままの状態が続くと東レがつぶれるのはいつか。」と聞きました。財務・経理部門の役員からは「2年9ヵ月後です」との答えが返ってきたそうです。
この答えを受けて翌期CEOに復帰された前田さんは「2年間で500億円の費用が削れる」と考えられ、徹底的な費用削減を図られたということです。
CF経営上大切な教訓が示されていますので、一度振り返りましょう。
①赤字会社のあなた、自社がこのままいくといつつぶれるか、明確に答えられますか?
②自社の会計数値目標は誰にも分かる単純明快なものですか?
実は東レの例の財務・経理部門役員はすごいと思います。このままいくと自社がいつまでにどうなるかを明確にこあえらる、こういう感覚がなければCF経営なんてお題目で終わります。また、前田さんの「2年間で500億円削減」という感覚。これも、自社のことをよく分かっていないと発言できません。
つまり、CF経営ではB/S、P/L、CF計算書を用いて自社の現状を把握し、対外的には非常に単純明快な数字をしめすことで人を動かす。ということが大切になってきます。
どうせ、ここにいらっしゃった怠け者の皆様は難しく複雑な数字なんて覚えていられないでしょう?いろいろな数値を見るのは分析する際だけにして、きれいさっぱり忘れましょう!!笑
そして単純な数字に向かって、突進あるのみ!!!
今回は、会計数値の理解を単純明快になるまで落とし込む大切さについて触れてきました。この書籍については後にもう一度触れる予定です。
![]() | ユニクロ監査役が書いた 強い会社をつくる会計の教科書 (2012/05/18) 安本 隆晴 商品詳細を見る |
興味を持っていただけたなら、feedlyより定期購読をお願いします。こちらの登録者数をモチベーションに頑張ります!下記リンクからご登録下さい。

また、下記のリンクやら拍手やらをポチっとしてくれると、やる気がでます!ご協力をお願いします。

にほんブログ村

経理・会計・税金 ブログランキングへ

- 関連記事
無料テキストをお届けしています!
→ テキスト一覧を見てみる
もうダメだと思ったときに
”一緒に悩ませてくれませんか?”
どうすればいいかわからない、けど指図もうけたくない!
という私と似た性格をお持ちの方、考えの整理お手伝いします。
下記ページをご覧下さい。
http://yaguna.blog.fc2.com/blog-entry-329.html
”命絶つ前に・・・”
もう自分の居場所なんてこの世にないと思う方、
もし万が一いらっしゃればここを訪れたのも何かの縁、
下記ページをご覧下さい。
http://yaguna.blog.fc2.com/blog-entry-327.html
タグキーワード
- No Tag