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財務分析を使いこなす(2)ー長期安全性分析 - 怠け者専用!マイペース個人経営ヒント集

財務分析を使いこなす(2)ー長期安全性分析



”長期安全性分析”

ご訪問頂き、ありがとうございます。簡単管理インストラクターを目指すにわか会計人のヤグナです。

さて、財務分析の2回目になります。ちなみにこのシリーズは全10回程度を予定しております。今回のテーマは『長期安全性分析』です!

前回は短期的な安全性をみる指標をご紹介したので、今回は長期的に安全かどうかを測るための指標をご紹介いたします。これで、あなたの会社が安全かどうかを簡単に調べる方法がわかりますね。




1.自己資本比率


自己資本比率=自己資本(=純資産の部)÷総資本
つまり、全ての調達源泉のうち、自分で調達したのは何パーセント?という指標です。




自己資本比率は、もっともポピュラーで大事な指標になると思います。計算式で示してはいますが、貸借対照表の右側(調達源泉)のうち、負債以外は何パーセントかを見るだけなので、超簡単です。


自己資本比率は、数値に正解はありません。基本的には高い方が望ましいのですが、なにより大切なのはその中身の推移です。


自己資本比率の増減の要因は主に次の3つです、
(1)負債の増加
(2)資本金等の増加
(3)利益剰余金の減少


特に(3)は危険です。当期の損失がいままでの利益のストックを食いつぶしている状況です。このままの赤字が続けばいつ利益剰余金がマイナスになるか、計算しておきましょう。




2.固定比率と固定長期適合比率


固定比率=固定資産÷純資産
これは、回収に1年以上かかる固定資産は、返す必要のないお金で運用してると安心だよね!という考えに基づいています。




もし、固定比率が100%以内であれば、長期的な資金繰り上はかなり余裕がありそうだよね、ということですね。ただし、なかなか100%以内にはなりません。そこで、もう一つレベルを下げた指標が存在します。


それが、固定長期適合比率です!


固定長期適合比率=固定資産÷(純資産+固定負債)
これは、回収に1年以上かかる固定資産を、返す必要ないお金だけで運用できていなくても、せめて返済に1年以上猶予がある負債までで運用できていれば一安心。という考え方を反映した指標です。




固定長期適合比率は、100%を切っていたいところです。100%を超えている場合、当分お金にならない資産を短期の負債で運用してしまっていることを示します。最低でも、借換えが必要になりますね!





3.債務償還年数


債務償還年数=有利子負債÷本業のもうけ
これは、もうけの何年分有利子負債があるのかを測る指標。なお、本業のもうけには営業利益か営業キャッシュフローを入れる。




有利子負債の返済は現金で行うことを想定すれば営業CFを用いる方が適当でしょう。


これもどのくらいが望ましいということはないのですが、「借入等を行う場合はこれが何年以内になるようにする」など独自のルールを設定しておくとよいかもしれませんね!





最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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