財務分析を使いこなす(4)-収益性分析
”収益性を高く保つ”
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さて、財務分析の4回目になります。ちなみにこのシリーズは全10回程度を予定しております。今回のテーマは『収益性』です!
前回までで、安全性分析の指標は一通りご紹介し、なにをどう扱えばいいかを考えてきました。自社が安全かどうかを考えられるようになったら、次は収益性を調べて見ましょう!
売上が上がってもその分利益がでなきゃ、経営としてはいかがなものかということです。特に個人事業主は売上をたくさんあげようと思っても、人手が足りません。その意味で少ない売上でもちゃんと利益が出る構造を作っておくことは大切です。
さて、説明を始める前に、当ブログでの財務分析指標の説明のスタンスを申し上げます。私は財務分析指標は自動アラートシステムとして時間がない者に有用だが、万能ではない。考える力を奪うデメリットもある、諸刃の剣だと思っています。そこで、最初に指標を使うときの注意点を押さえておきましょう!
1.分母が資本のもの
さて、立て続けに三つ紹介しましたが、基本的には分子に利益、分母に投下資本、という構造になっています。なお、利益は分析する人が好きに設定すればいいですが、営業利益・経常利益・当期純利益あたりが多いと思います。重視したい利益を分子に入れましょう。株主資本利益率だけは株主を重視するので、配当金の原資となる当期純利益が妥当と思われます。
この資本利益率は、かけたお金に対しいくら利益が出た、という指標なので効率性分析っぽい側面があります。ちなみに、この数値も正解はなく基本的には推移をみて状況を判断する指標です。なにかと比較して始めて評価ができる、数値そのものに意味はないことを再度ご留意ください。
2.売上高利益率
さて、これに使う利益はまたそれぞれです!あなたがなにを重視するのかで、どの利益を使うかが決まります。たとえば、あなたが従業員の給料を支払う原資になる粗利を重視したい!というなら粗利率をみる。といった感じでしょうか。
ちなみに、日本の企業では経常利益を、米国では営業利益を重視する傾向があるらしいです。両者の大きな違いは利息の反映がされているか否かです。利息の支払い等まで含めて経営と考えるか、あくまで本業の利益を重視するかの違いでしょうか?面白いですね^ ^
これも基本的には推移を考えるものですが、これは数値自体を分析するのにも意味があります。たとえば営業利益率が10%だとしたら、売上高から売上原価を引いて、そこから販管費を引いて、というプロセスを経ています。どこでどれだけ売上を削られているのか、それぞれの経費項目の推移はどうなっているのか。それを把握することにこの指標を使う意味があると考えてください!
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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”一緒に悩ませてくれませんか?”
どうすればいいかわからない、けど指図もうけたくない!
という私と似た性格をお持ちの方、考えの整理お手伝いします。
下記ページをご覧下さい。
http://yaguna.blog.fc2.com/blog-entry-329.html
”命絶つ前に・・・”
もう自分の居場所なんてこの世にないと思う方、
もし万が一いらっしゃればここを訪れたのも何かの縁、
下記ページをご覧下さい。
http://yaguna.blog.fc2.com/blog-entry-327.html
ご訪問頂き、ありがとうございます。簡単管理インストラクターを目指すにわか会計人のヤグナです。
さて、財務分析の4回目になります。ちなみにこのシリーズは全10回程度を予定しております。今回のテーマは『収益性』です!
前回までで、安全性分析の指標は一通りご紹介し、なにをどう扱えばいいかを考えてきました。自社が安全かどうかを考えられるようになったら、次は収益性を調べて見ましょう!
売上が上がってもその分利益がでなきゃ、経営としてはいかがなものかということです。特に個人事業主は売上をたくさんあげようと思っても、人手が足りません。その意味で少ない売上でもちゃんと利益が出る構造を作っておくことは大切です。
さて、説明を始める前に、当ブログでの財務分析指標の説明のスタンスを申し上げます。私は財務分析指標は自動アラートシステムとして時間がない者に有用だが、万能ではない。考える力を奪うデメリットもある、諸刃の剣だと思っています。そこで、最初に指標を使うときの注意点を押さえておきましょう!
指標はただの道具!どう使うかはあなた次第
1.分母が資本のもの
(1)ROI"投下資本利益率"
利益÷投下資本
つまり、ある投資案件について、いくらつぎ込んでどんだけ利益でたの?という指標です。
(2)ROA"総資本利益率"
利益÷総資産
つまり、会社全体でどれだけのお金をつぎ込んでどれだけ利益だしたの?という指標です。ROIを全部集めるイメージです。
(3)ROE"株主資本利益率"
利益÷株主資本
つまり、株主のお金使ってどんだけ利益でたの?という指標です。主に株式を上場している会社で使います。
さて、立て続けに三つ紹介しましたが、基本的には分子に利益、分母に投下資本、という構造になっています。なお、利益は分析する人が好きに設定すればいいですが、営業利益・経常利益・当期純利益あたりが多いと思います。重視したい利益を分子に入れましょう。株主資本利益率だけは株主を重視するので、配当金の原資となる当期純利益が妥当と思われます。
この資本利益率は、かけたお金に対しいくら利益が出た、という指標なので効率性分析っぽい側面があります。ちなみに、この数値も正解はなく基本的には推移をみて状況を判断する指標です。なにかと比較して始めて評価ができる、数値そのものに意味はないことを再度ご留意ください。
2.売上高利益率
売上高利益率=利益÷売上高
これは、売上高に比する利益の割合を示します。
さて、これに使う利益はまたそれぞれです!あなたがなにを重視するのかで、どの利益を使うかが決まります。たとえば、あなたが従業員の給料を支払う原資になる粗利を重視したい!というなら粗利率をみる。といった感じでしょうか。
ちなみに、日本の企業では経常利益を、米国では営業利益を重視する傾向があるらしいです。両者の大きな違いは利息の反映がされているか否かです。利息の支払い等まで含めて経営と考えるか、あくまで本業の利益を重視するかの違いでしょうか?面白いですね^ ^
これも基本的には推移を考えるものですが、これは数値自体を分析するのにも意味があります。たとえば営業利益率が10%だとしたら、売上高から売上原価を引いて、そこから販管費を引いて、というプロセスを経ています。どこでどれだけ売上を削られているのか、それぞれの経費項目の推移はどうなっているのか。それを把握することにこの指標を使う意味があると考えてください!
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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もうダメだと思ったときに
”一緒に悩ませてくれませんか?”
どうすればいいかわからない、けど指図もうけたくない!
という私と似た性格をお持ちの方、考えの整理お手伝いします。
下記ページをご覧下さい。
http://yaguna.blog.fc2.com/blog-entry-329.html
”命絶つ前に・・・”
もう自分の居場所なんてこの世にないと思う方、
もし万が一いらっしゃればここを訪れたのも何かの縁、
下記ページをご覧下さい。
http://yaguna.blog.fc2.com/blog-entry-327.html
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