小さな会社の経理・財務-7つの計器を作ろう
” 小さな会社の経理・財務-7つの計器を作ろう”
ご訪問頂き、ありがとうございます。簡単管理インストラクターを目指すにわか会計人のヤグナです。
さて、今回ご紹介するのは「成功の型を知る起業の技術」という書籍の内容のほんの一部です。12もある経営の分野から経理・財務の分野だけ抜き出して、さらにその一部をご紹介をいたします。
起業の技術、と書いてありますが、起業予定の方はもちろん、すでに起業済みの方、経営改善を図りたい事業主の方など、幅広く有効な図書だと思います。個人的にはかなりの良書なので、経営に携わる全ての方にオススメです。
さて、ご紹介も済んだところで本題と参りましょうか。
1.社長にとっての経理・財務これだけは!
まず経理・財務の意義を確認しておきましょう!
社長にとっての経理・財務の意義とは、「今後どうするかを決める指針となること」です。
この意義から考えると、社長は毎日帳簿をつけたり、領収書を管理したりしなければならない…とも限りません。なぜなら、社長が直接しなければならないことは「今後を決めること」であり、それに直接関わるもの以外は社長以外がやっても構わない、ということになります。
故松下幸之助先生は経理についてこう述べたそうです。「経理とは、経営管理・経営経理を略したもの」つまり経営に資するところまでが本当の経理の守備範囲だと考えておられたそうです。この考えに則れば、経理は狭義のものに加えて、その分析、解釈、意思決定、まで含まれることになります。
すると、社長でなければできないのはどの部分まででしょう?分析自体は外部は部下に任せることもできます。解釈も他者の意見を借りることはできるでしょう。したがって、純粋に社長でなければできないことは意思決定に限られるわけです。
ただし、最低限の分析と解釈は社長ができないといけないと思います。ここでいう最低限というのは「会社がつぶれない」という意味つまり「資金ショートしない」ということです。言い直しましょう。資金ショートしないかどうかの分析と解釈、それに伴う意思決定は社長が下す必要があります。なぜなら、ここの分析と解釈を外部に任せてしまうと、その分意思決定に時間がかかってしまいます。結果、取り返しがつかなくなる可能性が高いからです。
2.社長にとっての経理・財務これだけはだめ!
まず、経理分野の知識と聞いてすぐに思いつくのが簿記ではないでしょうか。皆様の中にも簿記を勉強したらいいのではないかと思われた方がいるかも知れません。最初に、社長が知らなければならない最低限の経理分野の知識として簿記知識は一切必要ありません。
なぜなら、簿記とは”作る技術”だからです。社長に必要なのは”読む技術”です。この2つはまったく異なる技術になります。新聞を読むのに新聞の書き方の知識が必要でしょうか?新聞編集者の見方がわかればいままでと違った読み方ができるかもしれませんが、必要な人はごく少数でしょう。もちろん経営数字を経営に生かす能力を極めたいと思うのであれば、簿記の知識は必須です。しかし、入り口は絶対に簿記ではないのです。それだけは忘れないでください。
3.社長のための経理・財務”7つの計器”
ただ、社長は経理分野では最低限つぶれないための分析・意思決定ができる程度の知識を持たねばなりません!でも簿記じゃありません!!・・・なら、なにをどうしたらいいかわからないんだけど。というのが正直なところではないでしょうか?
そこで引き合いに出したのが書籍「起業の技術」で紹介されている”7つの計器”のお話です。その考え方を簡単にご紹介いたしますと、自社にとって重要だと思う数値を7つ選んで(7つの計器)その動きを常に観測しましょうというものです。
自社にとって重要な数値がまだわからないという方のために、書籍の中では小さな会社でモニターすべき数値の代表的なものが12個紹介されています。
小さな会社でモニターすべき数値
(1)現金預金残高
(2)粗利益
(3)売掛金
(4)顧客数の増減
(5)営業利益
(6)資金繰り表
(7)リピート率
(8)1人あたり粗利率
(9)1人あたり現預金
(10)分配前利益[=売上高-(全経費-人件費)]
(11)売上年計表[月次売上高の過去12ヶ月合計の推移を見る表]
(12)自己資本比率
この中で最も大切な計器はいうまでもなく「現金預金残高」です。現金預金残高の推移を観測すると、引き落としなどのタイミングによって月間の中で最も残高が低くなる日がでますね。この「月中最低残高」を増やしていくようにすることが、最初の一歩です。
現金預金残高を先頭にして、自社の大切な数値7つを計器として配置し、社長のコクピットをつくり安定飛行に経理・財務を生かしましょう!
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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”一緒に悩ませてくれませんか?”
どうすればいいかわからない、けど指図もうけたくない!
という私と似た性格をお持ちの方、考えの整理お手伝いします。
下記ページをご覧下さい。
http://yaguna.blog.fc2.com/blog-entry-329.html
”命絶つ前に・・・”
もう自分の居場所なんてこの世にないと思う方、
もし万が一いらっしゃればここを訪れたのも何かの縁、
下記ページをご覧下さい。
http://yaguna.blog.fc2.com/blog-entry-327.html
ご訪問頂き、ありがとうございます。簡単管理インストラクターを目指すにわか会計人のヤグナです。
さて、今回ご紹介するのは「成功の型を知る起業の技術」という書籍の内容のほんの一部です。12もある経営の分野から経理・財務の分野だけ抜き出して、さらにその一部をご紹介をいたします。
起業の技術、と書いてありますが、起業予定の方はもちろん、すでに起業済みの方、経営改善を図りたい事業主の方など、幅広く有効な図書だと思います。個人的にはかなりの良書なので、経営に携わる全ての方にオススメです。
さて、ご紹介も済んだところで本題と参りましょうか。
1.社長にとっての経理・財務これだけは!
まず経理・財務の意義を確認しておきましょう!
社長にとっての経理・財務の意義とは、「今後どうするかを決める指針となること」です。
この意義から考えると、社長は毎日帳簿をつけたり、領収書を管理したりしなければならない…とも限りません。なぜなら、社長が直接しなければならないことは「今後を決めること」であり、それに直接関わるもの以外は社長以外がやっても構わない、ということになります。
故松下幸之助先生は経理についてこう述べたそうです。「経理とは、経営管理・経営経理を略したもの」つまり経営に資するところまでが本当の経理の守備範囲だと考えておられたそうです。この考えに則れば、経理は狭義のものに加えて、その分析、解釈、意思決定、まで含まれることになります。
すると、社長でなければできないのはどの部分まででしょう?分析自体は外部は部下に任せることもできます。解釈も他者の意見を借りることはできるでしょう。したがって、純粋に社長でなければできないことは意思決定に限られるわけです。
ただし、最低限の分析と解釈は社長ができないといけないと思います。ここでいう最低限というのは「会社がつぶれない」という意味つまり「資金ショートしない」ということです。言い直しましょう。資金ショートしないかどうかの分析と解釈、それに伴う意思決定は社長が下す必要があります。なぜなら、ここの分析と解釈を外部に任せてしまうと、その分意思決定に時間がかかってしまいます。結果、取り返しがつかなくなる可能性が高いからです。
★社長にとっての経理・財務これだけは!・・・つぶれないための分析、意思決定を行うこと
2.社長にとっての経理・財務これだけはだめ!
まず、経理分野の知識と聞いてすぐに思いつくのが簿記ではないでしょうか。皆様の中にも簿記を勉強したらいいのではないかと思われた方がいるかも知れません。最初に、社長が知らなければならない最低限の経理分野の知識として簿記知識は一切必要ありません。
なぜなら、簿記とは”作る技術”だからです。社長に必要なのは”読む技術”です。この2つはまったく異なる技術になります。新聞を読むのに新聞の書き方の知識が必要でしょうか?新聞編集者の見方がわかればいままでと違った読み方ができるかもしれませんが、必要な人はごく少数でしょう。もちろん経営数字を経営に生かす能力を極めたいと思うのであれば、簿記の知識は必須です。しかし、入り口は絶対に簿記ではないのです。それだけは忘れないでください。
★社長にとっての経理・財務これだけはだめ!・・・簿記から入ってはいけない!
3.社長のための経理・財務”7つの計器”
ただ、社長は経理分野では最低限つぶれないための分析・意思決定ができる程度の知識を持たねばなりません!でも簿記じゃありません!!・・・なら、なにをどうしたらいいかわからないんだけど。というのが正直なところではないでしょうか?
そこで引き合いに出したのが書籍「起業の技術」で紹介されている”7つの計器”のお話です。その考え方を簡単にご紹介いたしますと、自社にとって重要だと思う数値を7つ選んで(7つの計器)その動きを常に観測しましょうというものです。
自社にとって重要な数値がまだわからないという方のために、書籍の中では小さな会社でモニターすべき数値の代表的なものが12個紹介されています。
小さな会社でモニターすべき数値
(1)現金預金残高
(2)粗利益
(3)売掛金
(4)顧客数の増減
(5)営業利益
(6)資金繰り表
(7)リピート率
(8)1人あたり粗利率
(9)1人あたり現預金
(10)分配前利益[=売上高-(全経費-人件費)]
(11)売上年計表[月次売上高の過去12ヶ月合計の推移を見る表]
(12)自己資本比率
この中で最も大切な計器はいうまでもなく「現金預金残高」です。現金預金残高の推移を観測すると、引き落としなどのタイミングによって月間の中で最も残高が低くなる日がでますね。この「月中最低残高」を増やしていくようにすることが、最初の一歩です。
現金預金残高を先頭にして、自社の大切な数値7つを計器として配置し、社長のコクピットをつくり安定飛行に経理・財務を生かしましょう!
★7つの計器を配置し常に観測することで会社を安定飛行させよう!
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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もうダメだと思ったときに
”一緒に悩ませてくれませんか?”
どうすればいいかわからない、けど指図もうけたくない!
という私と似た性格をお持ちの方、考えの整理お手伝いします。
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”命絶つ前に・・・”
もう自分の居場所なんてこの世にないと思う方、
もし万が一いらっしゃればここを訪れたのも何かの縁、
下記ページをご覧下さい。
http://yaguna.blog.fc2.com/blog-entry-327.html