ゼンショーHDの決算書分析
”決算書で見えるもの、見えないもの”
ご訪問頂き、ありがとうございます。
簡単管理サポーターを目指すにわか会計人のヤグナです。
さて、今回は最近あまりいい話のないゼンショーHDの決算
書の推移から、なにが読み取れるか見て行きましょう!
今日のポイントは「決算書から読み取れるもの、読み取れ
ないもの」です。

*ゼンショーHD有価証券報告書より
○利益率の低下
○投資CFと営業CFがほぼ変わらない
○財務CFが近年プラスに
○1株あたりの当期純利益低下
(1)利益率の低下
→売上増の一方、利益は伸び悩む。売上増分を打ち消し
ている費用はなにか?原価率アップなら価格低下の影響
の可能性、牛丼の価格競争は話題にもなったため最有力。
(2)投資CFと営業CFがほぼ変わらない
→投資が利益を生み出していない可能性。投資CFと営業
CFの中身を確認し、その他特別な項目による影響がない
かを確認する。
(3)財務CFが近年プラス
→どの項目によって財務CFはプラスになったのか、その
項目の変化に妥当な理由があるのかを検証。
(4)1株あたりの当期純利益低下
→当期純利益低下割合以上に低下しているため、増資し
ているはず。資金調達の理由を調べる。
(1)原価率アップ

どう見ても原価率上昇が利益率を圧迫していますね!
(2)営業CFはむしろ悪化
営業CFの項目に載っている「小計」という項目を私は純
営業CFと呼んでいますが、純営業CFはこの3年減り続け
ていることがわかりました。(380億→340億→290億)
投資CFは特に気になる項目はありませんでした。毎年そ
の金額の80%以上は有形固定資産の購入に当てています。
つまり、新規出店はしているが、キャッシュフロー生成力
は下がっている実態がわかります。
(3)長期借入金の増加と株式発行による
(4)新規出店のための株式発行
○新規出店に力を入れているが、それが収益獲得に結び
ついていない。その原因は過ぎた価格競争による原価率
の上昇ではないかと思われる。
○本来なら新規出店をした分、営業CFは毎年増えている
形が望ましい。
○収益性にかかわらず、市場占有率を不動のものとした
あとに収益性を上げるという戦略をとっているものと思
われる。
○ポイントは価格攻勢を武器に市場占有率を不動のもの
にできるか、その体力があるか。
結果論を言えば、失敗に終わりそうですね。
消費マインドが上向き低価格志向からのチェンジに乗り
遅れた上、新規出店攻勢が従業員不足によって頓挫し、
売りだった深夜営業も中止に追い込まれる事態…
これから顕著に決算書に現れてくると思います。
やはり、成長を軸にする場合こそ、地盤を固めておかな
いといけないでしょうね。特に社員や従業員がついてこ
れるよう配慮や説明はしっかりしておかなければダメだ
ったのかなーと思わされますね。
今回はゼンショーHDの決算書を分析してきました。
テーマは「決算書で見えるもの、見えないもの」
私は明言してきませんでしたが、皆様わかりますか?
決算書で見えるものそれは意思決定の結果です!
逆た決算書で見えないものは以下の2つです。
★会社の未来
★お金で見えないもの
ゼンショーの決算書を見ていれば「売上が
伸びているが、利益率は下がっている」こ
とはわかりますが、その良し悪しは不明です。
もし、ゼンショーが牛丼市場を席巻し、敵なし
状態になったら、その経営戦略は褒め称えられ
ていた可能性だってあるわけです。
もうひとつ、ゼンショーの件で言えば従業員の
劣悪な労働環境は決算数値をみてもわかりません。
あくまで金額にあらわれるものしか見れません。
このような性質を押さえながら、決算書を経営に
活用して行くことが大切です。
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下記のリンクやら拍手やらをポチっとしてくれると、やる気がでます!ご協力をお願いします。

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”一緒に悩ませてくれませんか?”
どうすればいいかわからない、けど指図もうけたくない!
という私と似た性格をお持ちの方、考えの整理お手伝いします。
下記ページをご覧下さい。
http://yaguna.blog.fc2.com/blog-entry-329.html
”命絶つ前に・・・”
もう自分の居場所なんてこの世にないと思う方、
もし万が一いらっしゃればここを訪れたのも何かの縁、
下記ページをご覧下さい。
http://yaguna.blog.fc2.com/blog-entry-327.html
ご訪問頂き、ありがとうございます。
簡単管理サポーターを目指すにわか会計人のヤグナです。
さて、今回は最近あまりいい話のないゼンショーHDの決算
書の推移から、なにが読み取れるか見て行きましょう!
今日のポイントは「決算書から読み取れるもの、読み取れ
ないもの」です。
目次
1.企業の概況からみる事実
2.決算書分析により検証する内容
3.決算書分析の結果
4.ゼンショーはどういう状況?
1.企業の概況からみる事実

*ゼンショーHD有価証券報告書より
○利益率の低下
○投資CFと営業CFがほぼ変わらない
○財務CFが近年プラスに
○1株あたりの当期純利益低下
2.決算書分析により検証する内容
(1)利益率の低下
→売上増の一方、利益は伸び悩む。売上増分を打ち消し
ている費用はなにか?原価率アップなら価格低下の影響
の可能性、牛丼の価格競争は話題にもなったため最有力。
(2)投資CFと営業CFがほぼ変わらない
→投資が利益を生み出していない可能性。投資CFと営業
CFの中身を確認し、その他特別な項目による影響がない
かを確認する。
(3)財務CFが近年プラス
→どの項目によって財務CFはプラスになったのか、その
項目の変化に妥当な理由があるのかを検証。
(4)1株あたりの当期純利益低下
→当期純利益低下割合以上に低下しているため、増資し
ているはず。資金調達の理由を調べる。
3.決算書分析の結果
(1)原価率アップ

どう見ても原価率上昇が利益率を圧迫していますね!
(2)営業CFはむしろ悪化
営業CFの項目に載っている「小計」という項目を私は純
営業CFと呼んでいますが、純営業CFはこの3年減り続け
ていることがわかりました。(380億→340億→290億)
投資CFは特に気になる項目はありませんでした。毎年そ
の金額の80%以上は有形固定資産の購入に当てています。
つまり、新規出店はしているが、キャッシュフロー生成力
は下がっている実態がわかります。
(3)長期借入金の増加と株式発行による
(4)新規出店のための株式発行
4.ゼンショーはどういう状況?
○新規出店に力を入れているが、それが収益獲得に結び
ついていない。その原因は過ぎた価格競争による原価率
の上昇ではないかと思われる。
○本来なら新規出店をした分、営業CFは毎年増えている
形が望ましい。
○収益性にかかわらず、市場占有率を不動のものとした
あとに収益性を上げるという戦略をとっているものと思
われる。
○ポイントは価格攻勢を武器に市場占有率を不動のもの
にできるか、その体力があるか。
結果論を言えば、失敗に終わりそうですね。
消費マインドが上向き低価格志向からのチェンジに乗り
遅れた上、新規出店攻勢が従業員不足によって頓挫し、
売りだった深夜営業も中止に追い込まれる事態…
これから顕著に決算書に現れてくると思います。
やはり、成長を軸にする場合こそ、地盤を固めておかな
いといけないでしょうね。特に社員や従業員がついてこ
れるよう配慮や説明はしっかりしておかなければダメだ
ったのかなーと思わされますね。
最後に…
今回はゼンショーHDの決算書を分析してきました。
テーマは「決算書で見えるもの、見えないもの」
私は明言してきませんでしたが、皆様わかりますか?
決算書で見えるものそれは意思決定の結果です!
逆た決算書で見えないものは以下の2つです。
★会社の未来
★お金で見えないもの
ゼンショーの決算書を見ていれば「売上が
伸びているが、利益率は下がっている」こ
とはわかりますが、その良し悪しは不明です。
もし、ゼンショーが牛丼市場を席巻し、敵なし
状態になったら、その経営戦略は褒め称えられ
ていた可能性だってあるわけです。
もうひとつ、ゼンショーの件で言えば従業員の
劣悪な労働環境は決算数値をみてもわかりません。
あくまで金額にあらわれるものしか見れません。
このような性質を押さえながら、決算書を経営に
活用して行くことが大切です。
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無料テキストをお届けしています!
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もうダメだと思ったときに
”一緒に悩ませてくれませんか?”
どうすればいいかわからない、けど指図もうけたくない!
という私と似た性格をお持ちの方、考えの整理お手伝いします。
下記ページをご覧下さい。
http://yaguna.blog.fc2.com/blog-entry-329.html
”命絶つ前に・・・”
もう自分の居場所なんてこの世にないと思う方、
もし万が一いらっしゃればここを訪れたのも何かの縁、
下記ページをご覧下さい。
http://yaguna.blog.fc2.com/blog-entry-327.html
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