標準原価計算とは?概要と実務上の使い方
”標準原価計算とは?概要と使い方”
ご訪問頂き、ありがとうございます。
簡単管理サポーターを目指すにわか会計人のヤグナです。
さて、今回は原価計算の続きとして、標準原価計算を見
て行きたいと思います。
前回名前は覚えなくてもいいといったので、名前を覚える
必要はありませんが、製造業では普通に使っているものな
ので、覚えてもいいでしょう。
頭がこんがらがりやすいところなので、説明は簡単に、
どう使うのか?という実務視点に重きを置いて説明したい
と思います。
まず、原価計算の流れから把握しましょう。
(1)原価の分類
原価計算は原価を分類するところからスタートします。
ある製品の製造に直接かかる材料費や作業コストを
「直接材料費」、「直接労務費」と呼び、直接ある製品の
製造に関わっていない原価を「製造間接費」と呼びます。
直接材料費:ある製品に直接使った材料
直接労務費:ある製品の製造作業コスト
製造間接費:どの製品とは言えない原価
(2)「標準」の設定
簡単に言うと「このくらいかかるよね」っていう予定を
立てます。直接材料費については、消費量と1単位あたり
の価格に。直接労務費については、作業時間と賃率に。
それぞれ標準を設定するわけです。
すると実際に生じたものとの比較でこんな差異の分析が
できます。

出典:『「管理会計の基本がすべてわかる本』: 金子 智朗
<最後に>
標準原価計算とは、「このくらいかかるよね」という
目標(標準)を守らせるための製造部門のノルマ管理手法
だということです。
○標準原価計算の利用度
ということで、標準原価計算の基本を押さえましたが、
これってどれくらいみんな使ってるの?って気になると
ころですよね。
この標準原価計算は、原価計算基準で認められている制
度としての原価計算…つまり決算書にそのまま使ってい
い手法なので、利用度は高いようですね!

出典:日本大学『商学研究第30号』"日本企業の管理会
計・原価計算実務に関する調査結果の分析-先行調査研究
との比較-"新江孝
○標準原価計算の目的
標準原価計算を使っている人たちがどんな目的で取り入
れているか確認して見ましょう。

出典:同上
やはり原価コントロールや予算編成に利用することが多
いようですね。
まったく触れていませんが、製造間接費はどの製品にかか
るかわからないため、ある基準で各製品に配賦します。
重要度は低いのでこのくらいで。
原価管理上、この配賦計算はあまり意味をなさないため、
どうでもいいと思っています。
実はこのあと、色々な差異を計算しますが、それが計算
できたところで製造間接費は所詮「適当に基準を設けて
割り振った」だけの原価です。そんなもの分析しても意味
ないでしょう。
そもそも、製造間接費は誰のせいで生じたのかわからない
原価です。誰のせいかわからないから適当な基準作って責
任を負わせるのが標準原価計算の考え方。
私は無理やり誰かに責任を負わせてもいいことないと思い
ますけどね。
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”一緒に悩ませてくれませんか?”
どうすればいいかわからない、けど指図もうけたくない!
という私と似た性格をお持ちの方、考えの整理お手伝いします。
下記ページをご覧下さい。
http://yaguna.blog.fc2.com/blog-entry-329.html
”命絶つ前に・・・”
もう自分の居場所なんてこの世にないと思う方、
もし万が一いらっしゃればここを訪れたのも何かの縁、
下記ページをご覧下さい。
http://yaguna.blog.fc2.com/blog-entry-327.html
ご訪問頂き、ありがとうございます。
簡単管理サポーターを目指すにわか会計人のヤグナです。
さて、今回は原価計算の続きとして、標準原価計算を見
て行きたいと思います。
前回名前は覚えなくてもいいといったので、名前を覚える
必要はありませんが、製造業では普通に使っているものな
ので、覚えてもいいでしょう。
頭がこんがらがりやすいところなので、説明は簡単に、
どう使うのか?という実務視点に重きを置いて説明したい
と思います。
Summary
★標準原価計算の本質は「製造部門のノルマ管理」
★実務的には決算の早期化、記帳の簡略化に利用される
★製造間接費はマネジメントできないので気にしない
標準原価計算とは
まず、原価計算の流れから把握しましょう。
(1)原価の分類
原価計算は原価を分類するところからスタートします。
ある製品の製造に直接かかる材料費や作業コストを
「直接材料費」、「直接労務費」と呼び、直接ある製品の
製造に関わっていない原価を「製造間接費」と呼びます。
直接材料費:ある製品に直接使った材料
直接労務費:ある製品の製造作業コスト
製造間接費:どの製品とは言えない原価
(2)「標準」の設定
簡単に言うと「このくらいかかるよね」っていう予定を
立てます。直接材料費については、消費量と1単位あたり
の価格に。直接労務費については、作業時間と賃率に。
それぞれ標準を設定するわけです。
すると実際に生じたものとの比較でこんな差異の分析が
できます。

出典:『「管理会計の基本がすべてわかる本』: 金子 智朗
<最後に>
標準原価計算とは、「このくらいかかるよね」という
目標(標準)を守らせるための製造部門のノルマ管理手法
だということです。
標準原価計算の利用度と目的
○標準原価計算の利用度
ということで、標準原価計算の基本を押さえましたが、
これってどれくらいみんな使ってるの?って気になると
ころですよね。
この標準原価計算は、原価計算基準で認められている制
度としての原価計算…つまり決算書にそのまま使ってい
い手法なので、利用度は高いようですね!

出典:日本大学『商学研究第30号』"日本企業の管理会
計・原価計算実務に関する調査結果の分析-先行調査研究
との比較-"新江孝
○標準原価計算の目的
標準原価計算を使っている人たちがどんな目的で取り入
れているか確認して見ましょう。

出典:同上
やはり原価コントロールや予算編成に利用することが多
いようですね。
製造間接費の扱いについて
まったく触れていませんが、製造間接費はどの製品にかか
るかわからないため、ある基準で各製品に配賦します。
重要度は低いのでこのくらいで。
原価管理上、この配賦計算はあまり意味をなさないため、
どうでもいいと思っています。
実はこのあと、色々な差異を計算しますが、それが計算
できたところで製造間接費は所詮「適当に基準を設けて
割り振った」だけの原価です。そんなもの分析しても意味
ないでしょう。
そもそも、製造間接費は誰のせいで生じたのかわからない
原価です。誰のせいかわからないから適当な基準作って責
任を負わせるのが標準原価計算の考え方。
私は無理やり誰かに責任を負わせてもいいことないと思い
ますけどね。
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もうダメだと思ったときに
”一緒に悩ませてくれませんか?”
どうすればいいかわからない、けど指図もうけたくない!
という私と似た性格をお持ちの方、考えの整理お手伝いします。
下記ページをご覧下さい。
http://yaguna.blog.fc2.com/blog-entry-329.html
”命絶つ前に・・・”
もう自分の居場所なんてこの世にないと思う方、
もし万が一いらっしゃればここを訪れたのも何かの縁、
下記ページをご覧下さい。
http://yaguna.blog.fc2.com/blog-entry-327.html
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